平成30年11月10日(土)にNOSPT第2回講習会が開催されました。「臨床での具体的な研究計画から海外学会発表まで」というテーマで広島国際大学大学院の伊藤一也先生よりご講義いただきました。受講者は17名でした。
伊藤先生は、大学院で骨盤帯の3次元解析を中心に研究をされており、ただ研究をするだけではなく、研究が持つ意義を常に考えながら実践されている先生です。今回は、「臨床研究の意義」、「研究の計画」、「データの収集分析」、「研究結果の発表」を中心にご講義いただきました。
研究を行う上で重要なことは山ほどありますが、特に重要なのはFour parts questionで常に問題を明確化すること、FEINER(Feasible, Interesting, Novel, Ethical, Relevant)を確認し意味のあるものにすること、目的に応じた研究デザインにすること、信用できるデータにすること、定度と真度に対する対策を行うことの5点です。
研究は学会発表・論文という形に残すことで初めて完成されます。今回の内容をもとに、いまから研究を始める方、今の研究をより質の高いものにしたい方、発表を控えている方など受講者の背景は様々でしたが、研究というものを基礎から理解する良い機会となったと思います。
次回は11月22日(木)「膝関節疾患の臨床評価」と題し、こころ医療福祉専門学校の樋口隆志先生に話をしていただきます。皆様にご参加お待ちしております。
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