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2019年度NOSPT第1回勉強会報告

更新日:2019年7月22日

 令和元年5月16日(木)に今年度最初のイベントであるNOSPT第1回勉強会が開催されました。「アライメントと疾患のなぞ」というテーマで膝・脊椎・肩に関して貞松病院の沖田佑梨子先生、一瀬浩志先生、濱田孝喜先生よりご講義いただきました。参加者はNOSPT会員25名でした。

 各関節のアライメントやキネマティクスが疾患とどれだけ関連しているのか、もしくは関連していないものは何かを、世界中の文献を集めて徹底的にレビューした内容を共有していただきました。あまりにも情報量が多いためここには書ききれないほどです!

 膝関節に関して、どのタイムポイント(損傷、もしくは手術など)で異常アライメントが起こるのか、さらにタイムポイントの前後でどのように変化するのかに焦点を当て、経時的にまとめました。結果、損傷後もしくは発症の危険因子として報告される異常アライメント及びキネマティクスは競技復帰後も修正できているとはいえないようです。

 脊柱領域ではエックス線写真を元に角度を計測したパラメータなどを用いて腰椎、胸腰椎、頸椎疾患との関連を調査した論文が多数を占めました。これらの情報は応力集中が起こるメカニズムを理解するのに役立ち、脊柱疾患の診療において必要不可欠です。

 肩疾患に関しては静的なアライメントよりもキネマティクスと関連しているといった報告が大半を占め、肩疾患を評価する際には動的な肩甲骨・上腕骨アライメントをみることがポイントとなりそうです。

 次回は6月22日(土)に「肩関節術後のリハビリテーション」と題し長崎済生会病院の田中康明先生からお話をしていただきます。長崎TMSセンターにて18:00-20:00で開催予定です。会員外の方、PT以外の職種の方も参加可能となっております。ぜひご参加ください!



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